存在を許された異物。
誰かと、所謂「付き合う」というのは、相手を日常の深いところに取り込むことだと思っている。
仕事上の人付き合いとも、友人知人とも、家族とも違う、(大抵の人にとっては、その時において)唯一無二の存在。でも赤の他人。そのポジションに長らく誰もいなかったんだけど、つい最近、そこに座る人がやってきた。
結論から先に言うと、もんのすごい疲れてる。
ずっとこうして寝てたいくらいには疲れてる。
もともと恋愛体質で彼氏を切らしたことがなかった自分が数年独り身の時間をすごして、いろんなあれこれがありつつ、実際は1年ちょっとぶりくらいの交際なんだけど、感覚的には5年ぶりくらいの彼氏。
その5年の間で20代から30代になったり、体調を大きく崩して2ヶ月ほぼ寝て過ごしたり、弟が実家を出て母とふたりで過ごす時間が増えたり…様々な変化があった。その中で一番大きな変化というか気付きというか、自分で驚いたのは「自分がめちゃくちゃ内向的な人間だと気付いた」ことだった。
外向的で人といるのが大好きで、毎日誰かと予定があるくらいがいい!と思っていた(今となっては思い違いをしていた)時と、自分自身との付き合い方や時間の使い方がガラリと変わってしまっていて
え、いまさら新しい人間関係に自分のリソースを割くの…????
と、正直言って心が戸惑っている。
じゃあなんで付き合ったんだよ!って自分でもツッコんでしまうけど、この人と一緒にいたいなあ、と思ったのはほんと。
ただ、まだ彼は私の中では「異物」であって、新しく買ったシャツがまだノリパリパリで馴染みきってないとか、新調したベッドの寝心地に慣れていないとか、そういう感じ。これからゆっくりと私の日常に融け込んでいくんだろうなと、そういう静かな確信は持っている。
昔の、外向的という言葉に騙されて自分の心を全然見ていなかったとき。それでもそのときはそのときの最善として、当時の彼氏たちのことが好きだった。鍍金だったかもしれないけど、そのときの真実はそれで、そんな自分で向き合ってきた。
今、自分の深くに潜り込んで、奥底に触れた後の自分で恋人という存在に対峙してみて、誰かとちゃんと生きるということはものすごいエネルギーのかかることだと体感する。そしてとても豊かなことだと感じている。
今はまだ存在を許された異物の彼が、はやく、日常の景色の、一番近いところに在る人になったらいいなと思ってる。その日を思って、私はこの疲れを愛することにした。
いや、疲れんのはしんどいけどな。
紙紐で編む猫ちぐら。
我が家には可愛い猫様がいる。
甘えん坊でずっとくっついてきて本当に可愛いんだけど、最近ベッドのど真ん中で寝ていて私が寝方に困ることが多く、さてどうしたものかと頭を掻いていたところ、紙紐で猫ちぐらを作ろう、というワークショップの情報が舞い込んできたので即断即決で行ってきた。
編むために細長く裁断された紙紐1,600枚を使ってちぐらを作っていく。ちなみにちぐらってこんなやつ。
めっちゃ拾い画ですすみません。この子かわいい。
先生に教わりながら、テキストを見ながら、手首痛めながら、せっせせっせと編んでゆくのは半ば瞑想のよう。ただ吸って吐いてするより生産性のある瞑想。
やっとどら焼き置きくらいの大きさになった時。余談だけどこの栗どらめちゃめちゃ美味しかった。
出来たところでうちの子が使ってくれるかわかんないけど、中から顔だけぴょこっと出してる姿想像したら可愛くて頑張れる。
割と胡座に嵌りがちだけど。ちぐらにも入っておくれよ。
宿題しつつ、あと2回の講座でいいちぐらが出来ますように!今から出来上がりが楽しみだ。
今週の自炊ログ後半戦
ハーフタイムは母と買い物。来週の弁当のことや夕飯のことを考えて買い物。お味噌は酒精やアルコールの入ってないものを選ぶ。最近母にもその辺の良さや私の気にし方が伝わっているらしく、えごま油が欲しいと言われて心の中で小躍りした。
さて後半戦一発目。
生野菜ばかり食べているからたまにはあたたまるものでも作ろうと思って各種野菜を適当に放り込んで作ったスープ。別名残飯処理スープ。
昆布と鰹の合わせ出汁に野菜を放り込んでしばらく放置。横のコンロで作ったサラダチキンのチキンスープを混ぜて火にかけて、塩胡椒鷹の爪で調味し、鶏肉とトマトを入れて完成。出来上がりの写真はない。記録に対する意識がいつまでも希薄すぎる。
翌朝、牛乳を加えたものはこちら。
味はとてもいいのだけど、この見た目とこの味でとろみがないことに脳みそが明らかに戸惑っていた。そしてムーミン一家を水責めにしている気分になった。
横で作っていたサラダチキンは、何を思ったか鶏もも肉を使ってしまって身がぶりんぶりん。旨さに反比例する見た目の感じったらない。スープは冷やすと脂の多さですぐ煮凝った。サラダチキンはむね肉に限る。そもそももも肉な時点でヘルシーじゃないからサラダチキンって名前も怪しい。
さて週末も近付いてきた木曜日。何か作りたいけどお腹が空きすぎて料理する気力もない…という状況に陥り、腹拵えを加えしてから台所に立つという珍妙なシチュエーションに。ちなみに食べたのはスリーエフのチキン山賊焼きとぶりんぶりんのももチキンサラダ。鶏肉まみれの女が無心になって千切りスライサーで千切りまくった結果がこちら。
にんじんのひたすら炒めと新じゃがのナムル。
にんじんのひたすら炒めはその名の通りひたすら炒める。ごま油で炒めて炒めて炒めまくって、岩塩で調味。しんなりどころか若干減ってません?くらいまで炒めるとにんじんの甘さとごま油の香ばしさがどちらもあふれんばかりになって延々と食べられる。にんじんそのもののポテンシャルに左右される料理でもあるから、いいにんじん使えばそれだけ美味しいかと。でも油と塩が良ければ大体美味しいよ。ごま油は信頼と実績の九鬼様一択。
新じゃがのナムルはこちらのレシピにて。
「あと一品問題」に「じゃがいもシャキシャキナムル」はいかが? | お届けごはん
以前焼肉屋さんでいただいたジャガイモのナムルがびっくりするくらい美味しくて、自分で作ってみたいと思っていたところに現れたメシアのようなレシピ。
出来上がりはそのお店の味とは違ったけど、さっぱりでシャキシャキで、あっという間にふたつ分完食。
塩は強めにきかせてちょうどいいくらい。レモン汁がなかったから少量の酢を代わりに入れたけど、それでも美味しかった。
2品とも金曜のサラダ弁当に入れようと思って作ったんだけどね。夜のうちに新じゃが完食、にんじんも9割食べるという計画性のなさ。結局翌日はいつもの通り千切ったり切ったりした生野菜を詰めただけのサラダに残った1割のにんじんを乗せたものになりましたとさ。
今週の自炊ログ前半戦
見せるためじゃなく自分の記録用として撮ってるからなんというか、映えない写真ばかりである。
まずこちら
のっけから地味すぎる。お分かりの通りクルトン。某所のパンマルシェで買った食パンがサンドイッチにするには小さく厚切りだったため、どうしようかと迷っているうちに日が経ち、もうこれクルトンにするしか、という極論に達してこれである。
オリーブオイルと無味無臭のココナッツオイル(オリーブオイル途中で切らしたから)で炒めて水気を飛ばし、クレイジーソルトで調味。完成。楽。らくちん。
そして完成の写真がない。やる気のなさがひどい。
続いてこちら。
サラダチキン。こちらは調理過程の写真がない。バズレシピで有名な料理研究家リュウジさんのレシピを拝借した。
鍋キューブの鶏だしうま塩を使うと超旨い柔らかサラダチキンが簡単に出来ちゃうんです
— リュウジ@第6刷決定「やみつきバズレシピ」発売中! (@ore825) 2018年4月29日
小鍋に水600ccと鍋キューブを2つ入れ沸騰したら電子レンジで人肌に温めた鶏胸肉1枚を入れ蓋をし30秒加熱し火を止めて冷めるまで放置するだけ
好みで塩やラー油でどうぞ!#味の素 #鍋キューブ #うま塩 #pr pic.twitter.com/uPIi8Q1rwv
さすがリュウジさんのレシピは簡単でハズレない。しっとりしたサラダチキンといい塩梅のチキンスープが出来上がったから早速こんなものを作った。
市販のこれね。
スープの素を冷やしたチキンスープで溶いたらコクや旨味が溢れまくってすごかった。水で作るのの比じゃない。この夏、盛岡冷麺を家で作る機会が倍になりそう。
この冬ひとり鍋しまくって、鍋キューブ大量に買っておいてよかった。
最後はこちら
また冷麺かよ。冷麺なんだけど。話したいのはキャロットラペのこと。キャロットラペだけ撮った写真なかった。記録が雑。
にんじんが食べたくて、ひたすら千切りスライサーにかけてラペに。塩揉みし、酢とオリーブオイル、はちみつ、マスタード。甘めに仕上げた。
大半はサンドイッチに挟んで、残りの少しを冷麺に。冷麺にハニーマスタード仕立てのキャロットラペ合うか心配だったけど、スープの辛味が圧倒的に勝っていて杞憂。ちなみにこの日のスープは、以前引いておいた昆布とカツオの合わせ出汁で作った。こちらはとても澄んでさっぱりとしていて上品な味。もう水でスープ作れない。
後半戦はまた。
今週のお弁当ログ
先週に引き続きひたすらサラダを作っては食べる日々。
月曜
水曜
木曜
金曜
水曜以降の変わり映えの無さが異常である。ただひとつ言わせてほしい、水曜の赤はパプリカだ。
これに加え、今週は少し頑張ってサンドイッチを作るようになった。
キャロットラペ作りすぎて消費に困った人のブログみたいになってるけどここでもひとつ言わせてほしい。金曜のサラダのにんじんはごま油でひたすら炒め方のにんじんだ。
毎朝作ったら10枚切りにした食パン一斤をちょうど使い切るからいい感じ、と思っていたのだけど
このサンドイッチとサラダを組み合わせると、サンドイッチはひとつでちょうどいい…となってしまい、結局一度作ると2日分。食パン4枚しか使えなかった。
所謂萌え断には程遠い、出来上がりがわんぱくなわんぱくサンドになってしまったけど、作るのも楽しい食べるのも美味しいから、これからどんどん探究心していきたい。
ちなみに木曜はスープも持っていった。(ね、サンドイッチひとつでしょ)
家にあった野菜ときのこをテキトーに放り込んで鍋キューブと塩胡椒で味決めておわりのやつ。
火曜はやる気の起きなさに拍車がかかってこんなだった。写真の撮り方にすらやる気が感じられない。
サラダはやる気がない日のお弁当と思ってたけど、ほんとうにやる気がないとサラダすら作らないのな私よ。
生野菜の日々は続く。
手軽なサラダライフ。
気付けばサラダランチの日々は続いている。
適当に切っては詰め切っては詰めを繰り返すだけのやる気なし弁当としてやる気が起きない日に採用したものだったけど、野菜が食べたい気持ちがやまない上ほぼ野菜でも案外食べ応えがあると気付いてしまって、ほぼ毎日野菜を適当に切っては詰め切っては詰めを繰り返す平日の朝。
先週のサラダログ。
1日だけ作らなかった日は、サブウェイで全力野菜アンコールをしていた。
身体がどれほど野菜を求めているのか。
少したんぱく質も欲しいなと思うようになって、肉が入ったり卵が入ったりし始める。なんとなく彩りも考え始める。
そのうち、サンドイッチなんて持って行きたくなって、厚焼き玉子サンドを作ろうと試みる……も、シンプルなだし巻きで我慢が出来ず、具を入れてオムレツのようにしたら断面の美しさが奪われた。
そもそもサイズがおかしかった。
尚、はみ出た分は翌日のサラダのたんぱく質として採用されている。
義務感や一念発起という感覚はなく、呼吸をするかのようにサラダを作っている。そんな感じ。
出ないものは出ないから。
やる気だって便だって力んでも出ないものは出ない。出すことにやる気を出すのもおかしな話。そういう日は「出ない日もある」と開き直って歩くほかない。
やる気がなくてもお腹は空くから、やる気がないなりのご飯を作る。野菜を切って詰めるだけ。ブロッコリーはもともと茹でておいた。オレンジも切ってあった。
コンビニで買うなりお店に食べに行くなりしてもいいのだけど、そこは身体との相談で。今日の体調に外のものは若干ヘビーとの回答アリ。
今月は極力自炊をしようと思っている。身体が若干疲れているようで。外食は美味しいし楽しいし、私は添加物等々に関してそこまで過敏ではないけれど。
身体がどう変わるか、少し試してみたくなった。
そんなわけでおざなりだったブログも少しはまともに更新していこうと思った次第。まさにcook a life。人生を調理しよう。